昨年6月、南部・釜山の海軍作戦司令部に入港した米空母セオドア・ルーズベルト=(聯合ニュース)
昨年6月、南部・釜山の海軍作戦司令部に入港した米空母セオドア・ルーズベルト=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】今年1月から8月までに韓国で軍事施設を無断撮影して検挙され、取り調べを受けた外国人が7人だったことが8日までに分かった。

 国会国防委員会に所属する最大野党「国民の力」のユ龍源(ユ・ヨンウォン)議員が警察庁から受け取った資料によると、軍事基地および軍事施設保護法違反の疑いで検挙された外国人はこの5年で14人という。

 2020年は2人、21年は1人、22年は2人、23年は0人、24年は2人だったが、今年は8月までに7人になった。このうち4人は中国人で、3人は台湾籍だった。

 3月には中国人観光客2人がソウル近郊にある空軍の水原基地などで戦闘機を無断撮影して検挙された。

 5月には在韓米軍の烏山基地(京畿道平沢市)で開催されたエアショーで戦闘機などを違法撮影したとして台湾籍の2人が検挙されたほか、情報機関の国家情報院(国情院)庁舎を正門付近から携帯電話で無断撮影していた台湾籍の留学生も検挙された。

 8月には中国人観光客2人が済州島の海軍基地近くでドローンを使って軍事基地を違法に撮影した疑いで検挙された。

 ユ氏は「中華圏の外国人が韓国の軍事施設や運用戦力体系を無断で撮影し、その写真がオンラインなどで無分別に公開されれば、韓国の安全保障に深刻な悪影響を与える」とし「最近、検挙される事例が急増しているだけに、主要軍事施設に掲示する警告文を増やすなど対応を強化する必要がある」と話した。


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