「山で1kg採ったら160万ウォンもらえる」…20代がお金を稼ぐため、山に入るというが=韓国
「山で1kg採ったら160万ウォンもらえる」…20代がお金を稼ぐため、山に入るというが=韓国
韓国国内産のマツタケの価格が歴代最高水準に急騰した。今春、全国各地で発生した大型の山火事や猛暑・暴雨で作況が大きく不振なうえ、秋夕(チュソク、中秋節)を控えた需要が重なり、価格が急騰した。

5日、山林組合中央会によると、10月1日時点でカンウォン(江原)ヤンヤン(襄陽)産のマツタケは1等級が1㎏当たり145万1100ウォン(約15万1930円)、2等級は75万9000ウォン(約7万9470円)で取り引きされた。 続いて3日は1㎏当たり161万1200ウォン(約16万8690円)で落札され、最高価格を記録した。

襄陽産のマツタケは、他の地域のマツタケより水分含有量が少なく、硬くて食感が良く、香りが豊かであることで有名だ。採取期間が制限された上に、秋夕を控えて需要が急増したことで高値を維持している。

マツタケより収穫量が多いコウタケも江原ホンチョン(洪川)地域では、1等級が1㎏当たり14万5100ウォン(約1万5190円)、2等級が10万6300ウォン(1万1130円)で取り引きされ、例年より高い相場を見せた。

このようにキノコの価格が上がると、山に直接入ってキノコを採ろうとする人も増えている。あるSNSでは200人ほどが集まった薬草・キノコ関連のオープンチャットルームが運営されている。関係者は「その前は40~50代が主に利用してきたが、最近は30代もかなりいて、20代もたびたび参加している」と述べた。

しかし、所有者の許可なしにマツタケやコウタケなどの林産物を採取する行為は違法だ。特にマツタケが成長する場所は大部分が国有林で、山林庁の許可を受けなければならない。現行の「山林資源の造成および管理に関する法律」第73条によれば、無断で林産物を採取する場合、最大5年以下の懲役または5000万ウォン(約523万5000円)以下の罰金に処されることになる。

山林庁は先月15日から31日まで林産物収穫期を迎え、入山制限区域を設定して外部人の出入りを統制している。また、ドローン監視団や無人監視カメラを活用して無許可入山、違法採取、山林毀損、不法取引などを集中的に取り締まる予定だ。

山林庁関係者は「国有林はもちろん、私有林でも許可なしに資源を採取してはならない。生態系を害したり、保護種を採取する場合、処罰がより一層強化されるため、格別な注意が必要だ」と訴えた。
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