「世界韓人の日」記念式典であいさつする李大統領(大統領室通信写真記者団)=2日、ソウル(聯合ニュース)
「世界韓人の日」記念式典であいさつする李大統領(大統領室通信写真記者団)=2日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は2日、ソウル市内のホテルで開かれた「世界韓人の日」の記念式典に出席し、「われわれは今、大転換の岐路で新たな挑戦が押し寄せる激変の時代を生きている」として「海外にいる国民と同胞の権益と安全を守ることにより一層注力する」と述べた。

 現代自動車などが米ジョージア州に建設中の電池工場で多数の韓国人労働者が拘束されたことで、在外同胞社会の間でも現地での安全や査証(ビザ)問題に対する関心が高まっている中での発言という点で注目される。

 李大統領はまた、「国民主権を取り戻した光復(日本の植民地支配からの解放)80年に皆さんと一堂に会し、韓国のより良い未来を夢見ることができて光栄」とし、「(日本統治下で中国につくられた)臨時政府を助け、独立資金を準備した同胞たちの熱い愛国心があったために奪われた光を取り戻した」と強調。各国の政府や民間分野でリーダーシップを発揮する同胞たちが韓国の顔であり、ブランドだと力を込めた。

 一方、65歳以上で韓国に永住帰国した同胞に限り複数国籍の取得を認める現在の規定を緩和し、経済活動が可能な時期に複数国籍を取得できるよう求める声に対しては、解決に向けて社会的コンセンサスを形成したいとの姿勢を示した。

 また、在外国民が選挙により簡単に参加できるよう、投票制度の改善に乗り出す考えも明らかにした。  


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