9月30日、就任式で演説するチン・ヨンスン合同参謀本部議長=(聯合ニュース)
9月30日、就任式で演説するチン・ヨンスン合同参謀本部議長=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国軍制服組トップのチン・ヨンスン合同参謀本部議長は2日、就任後初めて記者室を訪れ、北朝鮮との軍事境界線付近での訓練は「当然やるべきだ」との認識を示した。チン氏は9月30日に就任した。

 鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官は南北軍事合意の復元前に軍事境界線付近での訓練を中止する必要があるとの考えを表明していた。

 チン氏は「(南北の)緊張緩和や偶発的な衝突防止は必要だ」として、「信頼構築も政策的に必要なら軍も積極的に後押ししなければならないと考えている」と表明。ただ、「軍の準備ができている時に包容力のある信頼構築が可能だ」とし、「軍はしっかり準備ができてこそ余裕が生まれるため、(軍事境界線に近い)前方での訓練は当然やるべきだ」と強調した。

 そのうえで、軍事境界線付近での訓練の中止について「今後、(南北軍事合意の復元が)具体化すれば、十分考慮することができる」としながらも、「ただ、私たちが先制的に(中止)してはならない。憂慮せざるを得ない」と述べた。

 安圭伯(アン・ギュベク)国防部長官も9月30日の記者会見で、軍事境界線付近での訓練中止に否定的な見解を示した。安氏は9月末に黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)に近い北西島しょで実施した海上射撃訓練について、「私が承認した」として、「(南北軍事合意の復元は)駆け引きをし、対話を通じて問題を解決すべきで、私たちが一方的に(訓練を)止めることは困難だ」と述べた。


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