9月15日、ソウル警察庁に出頭した房氏=(聯合ニュース)
9月15日、ソウル警察庁に出頭した房氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の人気グループ、BTS(防弾少年団)などを擁するエンターテインメント企業、HYBE(ハイブ)の創業者で同社取締役会議長を務める房時赫(パン・シヒョク)氏の不正取引容疑について捜査しているソウル警察庁が、房氏に対し出国禁止措置を取ったことが1日、分かった。

 房氏はHYBE上場前の2019年にベンチャーキャピタル(VC)など既存の投資家らに対し新規株式公開(IPO)計画が遅れると偽り、HYBE役員が出資し立ち上げたプライベート・エクイティ・ファンド(PEF)が設立した特別目的会社(SPC)に株式を売却させた疑い(資本市場法違反)が持たれている。  

 IPOが行われた後、房氏はPEFから売却益の30%を受け取るなど1900億ウォン(約200億円)の不当利益を得たとされる。 

 房氏側は、HYBEの上場に当たっては法律と規定を順守しており、法的な問題はないとの立場を示している。

 警察は昨年末に房氏の容疑に関する情報を入手して捜査に着手し、ソウルの韓国取引所やHYBE社屋などを家宅捜索して関連資料を押収した。また、先月には房氏を2度にわたり出頭させ、取り調べを行った。


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