SNSで公開された動画には、李大統領が随行員らとともに赤信号の前で交通規制のためのフェンスが立てられた横断歩道の前で立ち止まって待つ姿が映っていた。
動画は、李大統領のネクタイと身なりから、国連総会の基調演説の前後に撮影されたものと推定されている。
動画では、李大統領の警護員が警察と深刻そうに会話を交わす姿を見ることができる。動画の撮影者は「警護員たちは幸せそうには見えないね。国家首脳が道路でうろついているのを見ることができるのはニューヨークだけだろう」と書き込んだ。
その後、すぐに李大統領と随行団は動線を確保して徒歩で早足に移動し、「警護要員はついに李大統領をその場から脱出させた」と付け加えた。
トランプ大統領の車は李大統領が徒歩で移動した後に現れた。動画の撮影者は「李大統領が立ち去った5分後にトランプ氏の車両行列が到着した」として、車に乗ったトランプ大統領が通り過ぎる姿を続けて撮影した。
これに先立ち、フランスのマクロン大統領もこれと似たような事態を経験していた。
フランスメディアのブリュット(Brut)は22日、ニューヨークの街で「多少特異な場面」を捉えたとして、これについての内容を報道した。
ニューヨークの国連本部での演説を終えて出てきたマクロン大統領の一行も、トランプ大統領の車列に阻まれたのだ。
マクロン大統領はその場でトランプ氏に直接電話をかけて「元気か」とあいさつをした後、「今、道路で待たされている。あなたのせいですべての道路がふさがれている」と不平混じりの冗談を並べた。
しかし、マクロン大統領も例外ではなく結局フランス大使館まで30分以上の距離を歩いて移動したという。
それだけでなく、トルコのエルドアン大統領も似たような状況に置かれた。当時の状況が撮影された動画では、随行員と警護員などに囲まれたエルドアン大統領がトランプ氏の車両行列により移動を阻まれ、不機嫌そうな表情をする姿が捉えられた。
各国の首脳らは今月の21日から25日、国連総会に出席するために米ニューヨークを訪問中だ。トランプ大統領のために発生した各国首脳のエピソードについて、インターネットユーザーらは「米国側は傍若無人だ」、「配慮がない」などと批判を浴びせている。
李大統領は3泊5日間の訪米スケジュールを終え、26日の夜にソウル空港に到着した。
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