「ダイソーが作った基準」…スーパー・コンビニも「1000ウォンの秩序」に列=韓国
「ダイソーが作った基準」…スーパー・コンビニも「1000ウォンの秩序」に列=韓国
「豆腐1丁が980ウォン、三角キンパ1個が990ウォン。」

 流通業界の値札が尋常ではない。「この値段で可能なの?」という反応が出るほど、1000ウォン以下の超低価格商品が続々と登場している。大手スーパーからコンビニまでが一斉に「1000ウォンマーケティング」に突入し、価格に敏感な消費者の足を引きつける超低価格戦争が本格化している様相だ。「安くて多い」戦略の代表格とされるダイソーがこうした流れを主導しているとの分析も出ている。

 25日、業界によると、イーマートとイーマート・エブリデイが先月14日に披露した新規超低価格プライベートブランド(PB)「5Kプライス」は、発売から1カ月で品目別に最大16万個以上が売れるなど、期待以上の成果を上げている。このブランドはすべての商品を5000ウォン以下で構成した超低価格生活必需品ラインだ。小分け包装、直接調達、統合仕入れを通じて価格を最大限引き下げた。流通構造全体を薄利多売型の超低価格に合わせた形である。

 この間、「おいしい豆腐(980ウォン)」は1カ月で16万個、もやし(980ウォン)は13万個以上が売れた。ミネラルウォーター(6本入り、1980ウォン)、冷凍薄切り豚肩肉(4980ウォン)、むきウズラ卵(4980ウォン)も人気商品として後を追った。特においしい豆腐の好調な販売により、イーマートの豆腐カテゴリ全体の販売量は前月比20%増加した。短期間で多数のベストセラーが形成され、イーマートは下半期中に5Kプライス商品を250種類余りに拡大する計画だ。

 ロッテマートも価格破壊戦略を加速している。プライベートブランド「料理する」の「ワールドビュッフェ」シリーズは、洋食・和食・中華など計40種類余りを3000~4000ウォン台の均一価格で構成した。人件費が多くかかるメニューは店舗で簡単な調理だけを行える「半加工」形態で納品し、原価を下げた。ロッテマート関係者は「価格が確実に低いため、店舗来訪を誘導する『稼ぎ頭商品』になっている」と説明した。

 コンビニ業界も低価格ラインの拡張に迅速に動いている。CUでは「1000ウォン以下」商品の前年比売上増加率が昨年29.8%に達し、直近3年間で最高値を記録した。三角キンパ、ホットバーなどを990ウォンに設定した「990シリーズ」を前面に押し出し、超特価戦略を強化したことが奏功した。このシリーズはメーカー(NB)製品に比べて最大半額以上の価格競争力を備えている。CU関係者は「原材料の大量購入、前処理工程、自動化設備を通じて単価を下げている」とし、「価格に敏感な消費者ニーズに応える企画だ」と説明した。

 GS25もプライベートブランド「リアルプライス」を中心に1000ウォン台の超低価格商品を拡大している。最近は1000ウォンスナック2種類(ツイスト・チョココーン)、1500ウォンのおつまみ3種類(バターピーナッツなど)を発売した。リアルプライス商品群は昨年の約10種類からことしは40種類に増え、売上はことし1~8月基準で前年比6.9倍に増加した。GSリテール関係者は「顧客満足を基盤に、長期的なロイヤルカスタマーの確保まで狙える戦略商品群だ」と述べた。

 このように主要流通チャネルが一斉に「1000ウォンの秩序」に従い始めた背景には、均一価格ショップのダイソーの存在がある。ダイソーは500ウォン、1000ウォン、1500ウォン、2000ウォン、3000ウォン、5000ウォンの6段階の価格体系を守ってきた。いまや顧客は価格帯を予測でき、「負担なく手が伸びる価格」に慣れている。こうした単純な価格構造が消費者の選択疲労を減らし、リピート購入を促す核心装置の役割を果たしている。
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