70代の女性が詐欺犯にだまされ海外に2700万ウォン(約280万円)を送金しようとしたのを、銀行員と警察官が犯罪であることを直感し未然に防いだ。
15日ソウル警察庁機動巡察隊によると、今月8日午前9時ごろ、ソウル・クムチョン(衿川)区の銀行で海外送金をしようとしている女性が詐欺の被害に遭っているのではないかという銀行員の通報があった。
現場に出動した警察は70代の女性Aさんに巨額の海外送金をしようとしている理由を聞いた。
Aさんは最近SNSで、退役を控えた米軍の軍人だと語る人物からメッセージを受け取ったと話した。
警察はこの自称軍人が「結婚のために韓国に来たい」と言い、「荷物を送る費用と韓国に来る経費が必要」と繰り返しAさんに金銭を要求した事実を知った。
Aさんが典型的なロマンス詐欺の被害者だと見抜いた警察はAさんに3時間にわたり「ロマンス詐欺」という恋愛便乗詐欺犯罪について説明し、送金を思いとどまらせた。
Aさんは、「私の恋人に私のお金を送るだけなのに、なにが悪いのか」と言い、被害事実を認めなかったものの、警察の丁寧な説得により送金を思いとどまったという。
ソウル庁の関係者は、「積極的な徒歩巡察を通じ、普段から金融機関と緊密な協力体系を維持した結果、被害を早期に遮断することができた」と説明した。
そして、「外国人などを装い親しみや信頼を形成した後、投資を誘導したり配送料などの代納を要求するケースがある」と注意を呼び掛けた。
ロマンス詐欺に対する社会的問題は持続的に提起されているものの、これに関する統計は昨年から集計が開始されたばかりだ。警察庁によると、2024年2月からロマンス詐欺に対する統計管理が実施されており、同年12月までの10か月間で関連犯罪は1559件発生したことが確認された。
警察庁・統計庁によると、2022年の高齢層(60歳以上)を対象とした詐欺犯罪は4万6046件で、2021年(3万6367件)より約30%増加し、初めて4万件を超えた。高齢者を対象とした詐欺犯罪が急速に増加しているといえる。
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