相次ぐ児童誘拐未遂事件、ソウル警察が「緊急スクールベル」を発令=韓国
相次ぐ児童誘拐未遂事件、ソウル警察が「緊急スクールベル」を発令=韓国
韓国ソウル警察庁は11日、全国で多発する児童を狙った誘拐・誘引犯罪に対応するため、ソウル市内の学校1373校と保護者78万人を対象に「緊急スクールベル」を発令すると発表した。

 緊急スクールベルとは、新たな少年犯罪などが発生した際、被害情報や対処方法を学校や保護者にリアルタイムで知らせるオンラインシステムだ。

 今回の発令は、先月末にソウル市西大門区の小学校付近で起きた誘拐未遂事件以降、同様の事件が繰り返されていることによる。また、保護者の不安につけ込む「子ども誘拐型」のフィッシング詐欺まで発生しており、これ以上の被害を防ぐ狙いもある。

 今回の緊急スクールベルでは、最近起きた児童誘拐・誘引犯罪の情報に加え、子どもの安全確認方法や112番(日本の110番に相当)への通報手順など、保護者が取るべき具体的な行動ルールが示されている。

 警察は、小学生の通学路の安全確保のため、総動員体制で登下校時の巡回を強化する方針だ。児童を狙った犯罪に対しては「無寛容の原則」に基づき、容疑者を逮捕して捜査を行うなど、厳しく対処する。

 ソウル警察庁のパク・ヒョンス職務代理は、「児童誘拐・誘引犯罪は社会全体に不安を広げる悪質な犯罪だ。集中的な登下校時の巡回で犯罪を未然に防ぐ」と述べた。

 なお、緊急スクールベルは、2023年4月に発生した「江南の塾街における麻薬飲料」事件の際に初めて発令された。
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