国家AI戦略委員会は李大統領が大統領選で掲げた「韓国をAI分野で世界トップ3に浮上させる」という公約を実現するための政策を総括する。李大統領が委員長を務め、与党「共に民主党」のイム・ムニョン・デジタル特別委員長を含む50人が参加する。
李大統領は発足式で韓国は後を追う者として淘汰されるか、無限の機会を得る先導者になるかを分ける歴史の転換点に立っているとし、韓国をAI分野で世界トップ3にするビジョンは韓国の未来を決める重要な戦略と強調した。
また、現状に満足していては技術的支配を受けて産業が衰退するのは避けられないとし、「果敢に前に進んで未来を先導してこそAIは新しい繁栄の時代を導く鍵になるだろう」と指摘した。
李大統領はAI産業育成のための4大戦略を提示した。
一つ目の戦略として、「誰でも簡単にアクセスして活用できる皆のためのAI、人中心の包容的AIを実現しなければならない。二極化が深刻化しないよう社会的弱者のための国の役割が重要だ」と話した。
また二つ目として「民間が主導し政府が後押しする『官民ワンチーム戦略』が必要だ」と提示。「民間の創意性と躍動性、専門能力が最大限発揮されるよう政府が戦略的な投資で強固に後押ししなければならない」と指摘した。
三つ目は「社会全般のシステムをAIと親和的に整備しなければならない。法や制度、エコシステム全般を再編すべきだ」として「行政、医療、教育など国家システムの革新が伴ってこそ、国民生活の質が画期的に改善されるだろう」と説明した。
四つ目として「全国が共に発展し、その果実を均等に分ける『AI均衡発展』を作り出さなければならない」と指摘した。
李大統領は「韓国政府はこの4大原則に従って関連戦略を策定して執行する」とし、「ひとつひとつが難しく大変な課題だが、韓国は危機の度に危機を機会に変えてきた。AI分野の世界トップ3のビジョンも十分に実現できるだろう」と強調した。
また国家AI戦略委員会はAIを韓国の未来の主要産業にするための羅針盤の役割を果たすだろうと期待した。
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