中国国営の新華社通信によると、同日午後に北京の人民大会堂で会談した金正恩氏と習氏は、両国の友好関係は変わらないと強調した。
習氏は「中国(共産)党と政府は中朝の伝統的友好を非常に重視しており、両国関係を維持し、強固にして発展させることを願う」としながら「国際情勢がいかに変わろうともこの立場は変わらない」と述べた。
金正恩氏も「朝中(中朝)関係を絶えず深化、発展させることは(われわれの)確固たる意志だ」と応じた。
2019年1月の金正恩氏の訪中と同年6月の習氏の平壌訪問時に行われた2回の会談以来約6年ぶりに会った両氏は、中朝は運命共同体であり、共同利益を共に守るとの認識で一致した。
金正恩氏は「朝鮮半島問題における中国の公正な立場を高く評価する」とし、「(朝鮮半島問題に関して)国連など多国間プラットフォームで引き続き調整を強化し、両者の共同利益と根本利益を守ることを願う」と述べた。
習氏も「中朝は運命を共にし、互いを守る良き隣人であり、友人であり同志」とした上で、朝鮮半島問題において中国は一貫して客観的で公正な立場を堅持してきたとし、今後も北朝鮮と調整を強化して朝鮮半島の平和と安定を守るために努力すると約束した。
北朝鮮は、中国との経済分野での協力に対する希望も表明した。
金正恩氏は「朝中があらゆる段階で密接に往来し、党の建設・経済発展などの経験を共有し、朝鮮労働党と国家の建設事業発展を助けることを願う」としながら「両国が互恵的な経済貿易協力を深化させ、より多くの成果を得ることを願う」と述べた。
一方、この日中国が公開した会談の結果文には「朝鮮半島非核化」に関する内容は含まれなかった。
金正恩氏が過去4回訪中した際の首脳会談では、同氏が朝鮮半島非核化に対する意志を表明し、習氏がこれを支持する内容が盛り込まれたが、今回は除外された。
中国国営メディアが生放送で報じた時間を踏まえると、会談時間は2時間未満と推定される。
会談後、金正恩氏を乗せた専用列車は4日午後10時5分ごろに北京駅を出発した。
金正恩氏の訪中は6年8カ月ぶり。先の4回の訪中は第1次米トランプ政権時に南北・米朝対話が進められた18年3、5、6月と19年1月にそれぞれ行われた。
Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40