金正恩氏が北京に到着　初の多国間外交の場へ＝中ロ朝首脳そろい踏み

【北京、ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長（朝鮮労働党総書記）が乗ったとみられる列車が２日午後４時ごろ（現地時間）、中国・北京に到着した。

　金氏は北京で３日に開かれる抗日戦争勝利８０年を記念する行事に出席するため訪中した。

　北朝鮮のラジオ放送局、朝鮮中央放送はこの日、金氏が１日に平壌を出発し、２日未明に中朝国境を通過したと報じた。また朝鮮中央通信は金氏が列車内で崔善姫（チェ・ソンヒ）外相や金成男（キム・ソンナム）党国際部長とみられる人物と話をしている写真を公開した。

　金氏は北京の天安門広場で開催される軍事パレードに出席し、習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領と並んで観閲するとみられる。北朝鮮、中国、ロシアの首脳が一堂に会するのは、冷戦後初めて。また金氏が多国間外交の場に出るのも初めて。

　同行事に韓国から出席する禹元植（ウ・ウォンシク）国会議長が金氏と接触するか注目される。

　中国が軍事パレードを開催するのは２０１９年以来。先端兵器を披露し、米国をはじめ世界に反西側勢力の「座長」としての力を誇示するものとみられる。