曺氏は娘や息子の不正入学に絡む業務妨害罪などで懲役2年を言い渡され昨年末から服役していたが、先月15日に特別赦免(恩赦)された。
革新系与党「共に民主党」の一部で提起されている祖国革新党との合併説については、政治・国民生活・人権改革問題で意見の相違があるとして一線を画した。
以下は曺氏との一問一答。
――来年の統一地方選の目標は。
「尹錫悦(政権)以降の政治地形に現在のような極右の国民の力が存在してはならない。われわれの社会に保守は必要だが、あのような保守は国を滅ぼす。来年の統一地方選では国民の力の地方自治体首長を0人にし、2028年の総選挙では議席数を半分にしなければならない。内乱勢力ゼロ、国民の力ゼロが目標だ」
――来年の統一地方選への出馬の意思を表明した。自治体の首長か国会議員補欠選のいずれかを選ぶ必要があるが、時期はいつごろと考えるか。
「(今年11月の党大会で)私が党代表になると仮定すれば、代表復帰後が決定のタイミングになるだろう。年末年始に選挙企画団を結成し、曺国がどのような役割を果たすべきか議論しなければならない」
――恩赦後、共に民主党の一部で「自粛と省察の時間が必要だ」とけん制する声があるが、どうみるか。
「私に対する忠告だと考え、感謝の心で省みている。祖国革新党は小さな政党ではないか。批判されても祖国革新党の役割、時代の課題を話して動くべきだ」
――共に民主党との関係について「左腕投手の役割論」に言及したが。
「祖国革新党は時代の課題を極めて明確に提示する『灯台政党』の役割を担わなければならない。李在明政権は中道保守政党を自任し、公正・成長戦略を語るが、賢明な戦略だ。祖国革新党の役割は不平等ゼロ戦略を展開することだ。内乱勢力・国民の力(の当選者ゼロ)に不平等ゼロを加えた『スリーゼロ』戦略だ。尹錫悦が刑務所に入ったからといって暮らしが良くなるわけではない。大学授業料・住居・雇用・結婚・育児などライフサイクル全体において問題を解決すべきだ。国が財政・租税政策を通じてより深く介入しなければならない」
――共に民主党の一部で唱えられている合併に対する考えは。
「中・大選挙区制の導入、少数政党の(円滑な)国会進出など、政治改革をしなければならない。住居・医療・介護・教育分野で不平等問題を解決する国民生活改革も必要だ。人権改革も重要だが、最大の争点は包括的差別禁止法の問題だ。三つの課題において、今は少なくとも共に民主党と祖国革新党が(立場が)異なるのは明らかだ。政党というのは理念とビジョンと政策が同じなら協力するものではないか。(両党の考えが同じになれば)その時は合併する可能性がある。今は『別々に、または一緒に』進まなければならない時であり、結婚させれば男女がうまくいくという保証がどこにあるのか。共に民主党と祖国革新党を合わせたからといってパイが大きくなることはないだろう。また、チョコレートパイにエッグタルトやアップルパイを混ぜてしまえばおかしな味がするだろう」
――恩赦に反対する世論は他の年齢層より若者層で多かった。子どもの不正入学事件の影響もあるようだ。
「いわゆる『曺国事態』について、私は『曺国狩り』だと話すが、あの時に起きたことに対する評価が世代によって異なるようだ。20~30代の方々がなぜ怒り、腹を立て、私に対して批判的なのか十分に理解しており、その点については申し訳ない。より謙虚な心と姿勢で政治をしたい」
――20~30代男性の一部の極右化に言及したことについて、保守陣営から批判の声が出ている。
「『20代の男性10人中3人は極右で、割合は20代女性より1.5倍多い』という研究・調査結果がある。極右は不平等を食べて育つ。不平等で疎外されたせいで内部に敵をつくる。極右ではないとしても、20~30代の男性たちが持つ疎外感がある。男性より女性たちがより多く守られているのではないかという観念を持っているのが事実だ。その問題も既成世代が解決しなければならない。(保守系野党『改革新党』の)李俊錫(イ・ジュンソク)代表が私に分断をあおっていると言ったが、『鏡を見て自分に言うべきことをなぜ私に言うのか』と疑問だった。韓東勲(ハン・ドンフン)国民の力前代表も私に無罪なら再審請求しろと言ったが、本当に法律家なのか。再審と恩赦は性格が異なり、再審要件は非常に厳しい。私が十分な証拠なしに再審請求をして再審が棄却されることを望む見え透いたもくろみだが、政治検事の典型的なわなだ」
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