ドナルド・トランプ米大統領のメディア・テック企業「トランプ・メディア」が暗号資産企業クリプトドットコムと提携したことで、クリプトドットコムの独自仮想通貨「クロノス(CRO)」の価格が130%以上急騰した。

現職大統領が政治的影響力を私的利益に利用しているという批判も絶えず提起されている。今回の価格上昇でトランプ・メディアが所有するCROトークンの価値は23億ドルを超えた。

▼トランプ・メディア提携のニュースに…130%急騰したクロノス

28日コインマーケットキャップによると、仮想通貨クロノス(CRO)の価格は、両社のパートナーシップ発表があった26日夜を起点に急騰し始めた。

パートナーシップ発表前の26日午後8時(日本時間)、クロノスは0.1608ドルで取引されていたが、28日午後3時現在では0.3492ドルを記録した。2日も経たない期間で117%上昇した計算だ。

この日午後には一時0.3712ドルまで跳ね上がった。提携発表前比で130%上昇した価格である。
Truth+
トランプ・メディアは26日(現地時間)、トゥルース・ソーシャルとトゥルース+プラットフォームに、クリプトドットコムの暗号資産ウォレットインフラを採用すると発表した。また、クリプトドットコムの暗号資産クロノス(CRO)を同プラットフォーム内のユーティリティトークンとして使用する報酬システムを導入するとした。

トゥルースソーシャル(Truth Social)はトランプ・メディアが運営するソーシャルメディアで、トランプ大統領が普段使用していることでよく知られている。トゥルースソーシャルにクロノストークン報酬システムを導入する場合、クリプトドットコムにとっては大きなクロノスの使用先を確保することになる。

これに加え、両社は企業買収目的会社(SPAC)であるヨークビルと提携し、「トランプ・メディア・グループ CRO戦略」という名称の合弁会社を設立する。

当該法人の目的はクロノストークンの準備金を保有することで、クリプトドットコムが総額10億ドル規模のクロノストークンを出資する。これは発表時点基準でクロノス総時価総額の19%に相当する規模だ。

▼トランプ・メディア、クロノスの23億ドルを保有…「利益相反」論争

これによりクロノストークンの価格は急騰したが、一部ではトランプ一家が政治的影響力を私的目的で利用しているとの批判が提起されている。トランプ家企業とのパートナーシップのニュース自体がトークン価格を大きく左右するためだ。

トランプ一家がミームコイン「オフィシャルトランプ(TRUMP)」を発行し、暗号資産金融プロジェクト「ワールドリバティファイナンシャル」を立ち上げるなど、利益相反論争を絶えず経験してきた点も、こうした批判に拍車をかけている。

実際、今回の提携ニュースでトランプ・メディアが保有するクロノス・トークンの価値が急騰した。

クリプトドットコム最高経営責任者(CEO)であるクリストファー・マザレックは27日、Xで「トランプ・メディアが保有するクロノストークンの価値が15億ドルを超えた」と明らかにした。当該時点から28日現在まで、クロノスの価格は約57%上昇した。これによりトランプ・メディアが合弁会社を通じて保有するクロノス・トークンの価値は約23億ドルに達する。

専門家は「懐疑論者たちは政治家がトークン価格に過度に影響を与えることを懸念している」としつつ、「またクリプト・ドットコムはクロノス・トークンを焼却する計画を発表しながら守らなかった前歴もあり、懐疑的な人々がいる」と分析した。
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