「イ大統領は、国民の半数による反対や支持率下落にもかかわらず赦免を決断したが、チョ前代表自身が自粛していない様子が世論の反感を煽(あお)っている」という指摘である。
チョ前代表は、娘・息子の不正入学を巡る職権乱用などの罪により昨年12月に大法院(最高裁)で懲役2年の刑が確定し収監されていたが、イ大統領の8・15特別赦免により出所した。
与党のチョン・ヒョンヒ最高委員は22日、韓国のラジオ番組に出演し「チョ前代表の赦免が大統領の支持率下落の決定的要因ではないと思うが、ある程度の影響があるのは事実だ」と語った。
つづけて「(チョ前代表が)イ政権初の赦免により復帰した政治家として多くの国民が見守っているだけに、慎重に行動するのがよい」と指摘した。
また、チョ前代表の赦免を要求していたカン・ドック議員も21日、フェイスブックを通じて「(チョ前代表が)国民の目には(勝ち誇った)凱旋将軍のようにみえるのではないか心配だ」とし「今の姿には困惑する」と綴った。
つづけて「普遍的な国民の情緒に合わない」とし「自粛と省察の時間が少し必要だ」と指摘した。
さらにウ・サンホ(禹相虎)大統領室政務首席秘書官も21日の記者懇談会で、チョ前代表の赦免について「今回の政治家への赦免により最も大きな被害を受けたのはイ大統領だ」と語った。
これは「チョ前代表の赦免が、政治的に得どころか損をしている」という意味である。
一方チョ前代表は、娘・息子の不正入学を巡る罪について「私が何度謝罪したとしても、20・30代は心を開くだろうか」とし「私を嫌っている方がいるならなぜ嫌っているのかを分析し、すべきことをすればよい」として、事実上「謝罪を拒んだ」ことが物議を醸している。
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