面識のない男性を殺害後、遺体の指紋で融資まで…控訴審も「無期懲役」宣告=韓国
面識のない男性を殺害後、遺体の指紋で融資まで…控訴審も「無期懲役」宣告=韓国
面識のない同年齢の男性を殺害した後、遺体の指紋を使って融資まで受けていた「キムチョン(金泉)オフィステル(住居兼用オフィス)殺人事件」の被告、ヤン・ジョンニョル被告(31)が控訴審でも無期懲役を宣告された。

21日、テグ(大邱)高等裁判所は強盗殺人などの容疑で裁判にかけられているヤン被告に対する控訴審で、検事と被告の控訴を全て棄却し、原審と同様の無期懲役を宣告した。また、20年間の電子装置の装着も命令した。

ヤン被告は昨年11月、キョンブク(慶北)金泉市のオフィステルで面識のない男性、Aさん(31)を殺害し、遺体の指紋を使って6000万ウォン(約630万円)の融資を受けた容疑を持たれている。

当時、生活が苦しかったヤン被告は犯行前に犯行道具を検索したり、遺体の遺棄に必要な物品を購入するなど、綿密に犯行を準備していたことがわかった。帰宅したAさんを凶器で殺害したヤン被告は、犯行後にAさんの顔と手首にビニールテープを巻いた後、ラップでくるんで遺体を遺棄しようとしたものの、遺体が想像以上に重かったため断念した。

ヤン被告はAさんの通帳から引き出した金と、遺体の指紋などを利用して融資を受けた6000万ウォンをレンタカー代や宿泊費として使用しながら逃走を続けた。また、犯行後、Aさんの携帯電話に連絡したAさんの両親に「家にはいない」とメッセージを送るなど、Aさんに成り済ましたりもした。

これに先立ち、検察は1審、2審ともにヤン被告に法定最高刑の死刑を求刑した。

控訴審裁判部は、「被告人の罪質は極めて不良で、被告人は殺害行為後に良心の呵責(かしゃく)なく被害者の金を利用して経済的欲求を実現し、遺体を遺棄する残忍な態度を見せた」とし、「しかし罪を悔いており、刑事処罰の前歴がない初犯である点などを考慮すると、1審後の量刑条件に変化はない」と量刑の理由を説明した。
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