恋人を殺害した医大生…「臓器提供を誓約した」と「減刑」訴える=韓国
恋人を殺害した医大生…「臓器提供を誓約した」と「減刑」訴える=韓国
昨年5月、ソウル・カンナム(江南)駅付近のビルの屋上で恋人を殺害した容疑で裁判にかけられている医大生のチェ被告(26)が上告審で、「臓器提供の誓約」を理由に減刑を訴えたことが確認された。

19日京郷新聞の報道によると、チェ被告は上告の理由書に、「毀損(きそん)した命を取り戻すことはできないと知っているので、可能な唯一の方法で懺悔(ざんげ)の意思を示そうと思った」とし、臓器提供の誓約を減刑の根拠として記した。

チェ被告は臓器提供の誓約以外にも、「心神耗弱の状態で、反省文を提出した初犯。犯行直後に自殺を試みた」などと減刑事由をいくつも主張したという。

チェ被告は1審で懲役26年、2審で30年を宣告された。検察とチェ被告の双方が上告し、最高裁判決を控えている。

チェ被告は昨年5月6日、被害者をビルの屋上に呼び出した後、凶器で28回にわたり攻撃した。被害者が倒れた後にはあらかじめ準備してきた服に着替えて再び接近し、遺体を損壊したと調査された。

被害者と中学校の同級生だったというチェ被告は交際から53日後に家族にも知らせず婚姻届けを出していたことがわかった。

チェ被告は、被害者の両親が婚姻無効の訴訟を提起するとして「訴状を学校に送る」と言ったため、「退学させられるのではないかと極度に怖くなり、犯行を決心した」と陳述した。

検察は今回の事件を「口論の末に発生した偶発的な殺人」と判断しており、遺体損壊の容疑も別途に追加していない。

これについて遺族側は、「チェ被告は被害者側の財産を狙い、法的相続の地位を確保して病院を開業しようという目的で婚姻届けを出した。しかし計画どおりにならなかったため殺人を犯したにもかかわらず、捜査機関はこのような犯行動機を十分に捜査しておらず公訴状にも反映されていない」と主張している。
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