不振の酒類業界、現状打破へ製品多角化と海外進出を促進=韓国
不振の酒類業界、現状打破へ製品多角化と海外進出を促進=韓国
韓国金融監督院によると、酒類大手ハイト眞露の4~6月期の売上高は前年同期比2.8%減の6466億ウォン(約685億2621万円)、営業利益は5.5%減の644億ウォン(約68億2506万円)だった。特に焼酎部門の営業利益は15%減少した。

飲料水大手のロッテ七星飲料の売上高と営業利益は、それぞれ7%、8%減少。「チョウムチョロム」の売上高が減り、酒類部門の成長の足かせとなった。

両社が不振の背景には、焼酎の主要な販売チャンネルである飲食店などの業況不振がある。さらにMZ世代(ミレニアル世代とZ世代、1980~2000年代生まれ)を中心とに「ヘルシープレジャー(楽しみながら健康になる)」ブームが起き、酒類も低度数が好まれている。

成長鈍化を受けハイト眞露は食品大手の三養食品と共に、袋麺「ブルダック炒め麺」に焼酎「チャミスル」を添えたSNSコンテンツを制作。さらに輸出用の新製品「レモンエイスル」などを発売している。

ロッテ七星飲料は欧米市場で「スンハリ」の好調に乗り、2025年からは「ヨウル」のリニューアルなどで海外市場の拡大を強化する。

業界の関係者は「業界は製品ラインアップの多角化と海外進出で、不振からの脱却を図ろうとする傾向にある」と述べている。
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