李大統領は15日に行った「光復節」(日本の植民地支配からの解放記念日)の演説でも、1991年に採択された南北基本合意書、2000年の南北共同宣言、2018年の板門店宣言などについて言及し「政府は既存の合意を尊重しながら可能な事案は直ちに履行する。なかでも南北間の偶発的衝突防止と軍事的信頼構築のため、南北軍事合意(18年)を先制的・段階的に復活させる」と明らかにした。
この日の閣議でも「本当に有能な安全保障は平和を守ること」と述べ、南北間の平和ムード醸成の重要性を重ねて強調。今必要なのは徹底した備えを堅固に維持した上で緊張緩和に向けた第一歩を着実に踏み出す勇気だと述べた。
李大統領は、18日から4日間実施される乙支演習について「国の第一の責務は国民の生命と安全を守ること」とし、官民と軍が参加する実質的で実効的な演習にしてほしいと呼びかけた。
また「国際秩序の再編や人工知能(AI)など新技術の急速な発展、気候変動などにより安保の概念も大きく変化している」とし、「伝統的な軍事脅威を越え、経済・技術・環境要素などが絡み合った複合危機に備えた統合的安保力が必要だ」と強調した。
さらに、今回の演習で安保体制を綿密に点検し、国の総体的な危機管理能力をさらに発展させるよう促した。
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