李大統領は「多くの浮き沈みにもかかわらず続いていた南北対話が前政権の間は途絶えてしまった」とし、信頼回復と対話の再開から始めるべきだと強調。政権発足直後から北朝鮮に向けたビラ散布の中止、対北朝鮮宣伝放送用の拡声器の撤去などの措置を取ったとし、今後も一貫して緊張緩和と信頼回復のための措置を取ると表明した。
続けて、南北は敵対関係ではなく、互いの体制を尊重し認めたうえで平和的統一を目指す過程にある特殊な関係だとして、2000年の南北共同宣言、07年の南北首脳宣言(10・4宣言)、18年の板門店宣言、同年の平壌共同宣言を尊重し、可能な内容は直ちに履行する考えを示した。
さらに「南北間の偶発的衝突防止と軍事的信頼構築のため、南北軍事合意を先制的・段階的に復活させる」とし、北朝鮮が信頼を回復して対話の再開に応じることに期待した。
李大統領は「平和な朝鮮半島とは『核のない朝鮮半島』」だとし、「非核化が複合的で難しい課題であることを認める。南北・米朝対話と国際社会の協力を通じて平和的解決の糸口を見いだし、国際社会の支持と共感を広げる」と力を込めた。
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