国楽をテーマにした初めてのエキスポとして「国楽の香り、世界を染める」をスローガンに掲げ、10月11日まで同郡のレインボーヒーリング観光地と国楽体験村で開催される。
組織委員会によると、今回のエキスポでは堅苦しいイメージのある国楽に最新トレンドを取り入れたフュージョン国楽や創作公演、30カ国・地域の公演団が参加するパレードなど、多彩なステージが繰り広げられる。展示館は「国楽テーマ館&世界音楽文化館」「未来国楽館」「国楽産業振興館」で構成され、国楽の自主性、優秀性、先端性、拡張性などを確かめることができる。
エキスポの舞台となる永同郡は人口約4万人の小都市で、朝鮮王朝時代の文臣で音楽家のパク・ヨンの出身地として知られる。同郡にはパク・ヨンの生家を中心に国楽博物館、国楽器製作村、国楽体験村などが造成され、毎年秋には国楽の歴史に名を刻んだパク・ヨンの業績をたたえる祭りが開催される。1991年には韓国で初めての郡立楽団も創設され、35年にわたり旺盛な活動を続けている。
このようなインフラを土台に、忠清北道と永同郡は昨年10月に組織委員会を立ち上げ、国立国楽院など約30の機関・団体と業務協約を締結。会場などの整備を整えた。
金榮煥(キム・ヨンファン)忠清北道知事、鄭永喆(チョン・ヨンチョル)永同郡守(郡の首長)、尹泳達(ユン・ヨンダル)クラウンヘテ製菓会長を共同組織委員長に選出し、国家無形遺産の崔忠雄(チェ・チュンウン、宗廟祭礼楽)、申英姫(シン・ヨンヒ、パンソリ=韓国伝統歌謡=)、鄭在國(チョン・ジェグク、笛正楽・大吹打)、李春羲(イ・チュンヒ、京畿民謡)、パンソリ歌手の朴愛理(パク・エリ)とフランス国籍のマフォ・ロール、歌手のキム・ダヒョンを広報大使に任命して機運醸成に力を入れている。
今年4月から入場券が販売され、今月11日までの約4カ月間に10万6000枚(5億3000万ウォン=約5700万円=)が売れた。約130の企業と機関・団体が入場券を購入し、9億3000万ウォンの後援金も寄せられた。
陣頭指揮を執る鄭郡守は「今回のエキスポは国楽の歴史と成長過程、未来像を体験しながらもう一つの韓流として育てていくきっかけになる」とし、国費など163億ウォンが投入される大型行事となるため、100万人以上の入場者を集めて行事を成功させたいと強調した。
組織委は今月13日午後7時から、永同複合文化芸術会館でボランティア発足式を兼ねた記念公演を開催する。
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