スイカの主要産地の状況を見ると、出荷量は良好な方だ。慶尚北道奉化郡では日照時間が増え雨が少なかったため、作柄が良いと予想。忠清北道陰城郡と鎮川郡などでは栽培面積が増加し、8月全体の出荷量は前年比0.7%増加すると見込まれる。
それでも価格が上がると予想されるのは、極度の猛暑のせいでスイカの消費が大きく増加しているためだ。実際に猛暑の発生が増える場合、スイカ価格は大幅に上昇することが分かった。
過去10年間のデータを見ると、猛暑の年には供給増を上回る需要増で価格が急騰する傾向が見られる。2018年には搬入量が12.1%増えた一方で、価格は52.2%も高騰。2023年も搬入量が4.1%増にもかかわらず、価格は41.7%上昇した。
さらに、桃やブドウといった他の果物の価格上昇も、スイカの価格を押し上げる要因になっている。韓国農村経済研究院の分析によると、桃の一種である川中島白桃は昨年より15.3%高い4キログラムあたり3万ウォン、ブドウの一種であるキャンベルアーリーも3.7%高い3キログラムあたり2万5000ウォンと予測されている。
また、最近支給が始まった政府の民生回復支援金も、スイカの消費増加に影響を与えている。研究院が実施した調査では、回答者の56.4%が支援金をきっかけにスイカの購入を増やす意向を示した。これらの複合的な要因が重なり、スイカの価格は消費者の想定をはるかに超える水準で推移している。
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