ソウル市は外国人を狙ったタクシーの違法行為を根絶するため2015年に全国で初めて取り締まり班を新設し、運営してきた。
今年6月末時点で、近距離を理由にした乗車拒否109件、空港での不当料金請求139件を摘発した。
ソウル市は、一部のタクシー運転手が取り締まり要員の目を盗んで場所を変えながら違法行為を行っているため、より強力な対策を進めることになったと説明した。
休暇シーズンと下半期(7~12月)の観光繁忙期を迎え約100日間の現場集中取り締まりを実施する。
仁川国際空港、金浦国際空港だけでなく、多くの外国人観光客が訪れる繁華街・明洞などを中心に人員を総動員して取り締まりを行う計画だ。▼近距離移動の外国人の乗車拒否▼外国人客を乗せるため高い料金を提示しながら客引きする行為▼深夜に宿泊先に戻る外国人に対する不当料金徴収――などを取り締まる。
外国人観光客が時間や場所にとらわれずにタクシーの違法行為を通報できる「QRアンケート調査制度」も積極的に案内する。同制度は6月19日から実施中だ。
サービス改善作業も並行して行う。
領収書に割増料金が適用されたかどうかを表示し、タクシー配車アプリで予想料金照会時に通行料を別途表記する方策についてアプリ運営会社と協議する予定だ。これはタクシー運転手が市外地域でないにもかかわらず料金を追加したり、不当な料金を請求したりする行為などを防止するための措置だ。
また、毎年実施する「タクシー会社経営およびサービス評価」で、「苦情・要望管理項目」の配点(1000点中300点)を強化し、実効性を高める方針だ。
ソウル市のヨ・ジャングォン交通室長は「観光繁忙期に備え、タクシーの違法営業行為を強力に正すことができるよう現場中心の実効性が高い取り締まり対策を進めていく」と述べた。
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