「光復節に、着物を着て侍の決闘を体験しよう」…祭りに波紋=韓国
「光復節に、着物を着て侍の決闘を体験しよう」…祭りに波紋=韓国
韓国の光復節(8月15日、日本の統治から脱して自主独立を取り戻したとされる韓国の祝日)に開催されるある祭りで、着物を着て侍の決闘を行うなど、日本文化の体験が予告され、物議を醸している。

 京畿道東豆川にある日本テーマ村「ニジモリスタジオ」は、今月26日から来月17日まで、日本式夏祭り「2025 ナツマツリ」を開催する。

 ニジモリ側によると、これは日本の伝統的な夏祭りを現代的に再解釈した体験型イベントで、夏の代表的なプログラムとして紹介されている。

 祭りは、観覧客がビールを最も早く、または最も美味しく飲む競争イベント「ビール勝負」、参加者が2つの家門の一員となり陸上戦と水上戦を繰り広げる「侍の決闘」、日本式の伝統的な神輿を担いで村を回り、願い事やお金・愛・健康を祈願する「神輿行列」などで構成されている。このほかにも演歌公演や、着物とコスプレを活用した「HOT着物&コスプレコンテスト」も開催される。

 入場料は平日2万ウォン、週末および公休日は2万5000ウォンとなっている。祭りの期間中には光復節という公休日も含まれており、解放を記念する日に、平日より高い料金を支払って日本の伝統祭りを楽しむという逆説的な状況が生まれている。

 公開された日程によると、光復節当日には侍の決闘の水上戦、日本のビールブランドと共に行われるビール早飲み大会、伝統的な着物とコスプレコンテスト、願い事の灯籠流しなどが予定されている。

 ニジモリスタジオの夏祭りをめぐる論争は今回が初めてではない。昨年も光復節を含む期間にイベントが行われ、批判の声が上がった。

 2022年には、スタジオが位置する東豆川市塔洞洞のチョサンマウル運営委員会をはじめ、老人会・婦人会・青年会が光復節当日のみでも休業、またはそれに類似した対策を要請したが、ニジモリスタジオは対応しなかった。

 ニジモリスタジオは、日本風の建物や庭園、散策路など、江戸時代の日本の村を再現した場所である。もともとはドラマや映画などの撮影セットとして建設されたが、最近では観光客の訪問が増えている。

 祭りは、韓国観光公社が運営するホームページ「大韓民国のすみずみ」にも紹介されている。過去にも文化体育観光部が、ニジモリスタジオが主催する日本の夏祭り「ナツマツリ」を地域祭りとして広報していたことが知られ、批判を受けたこともある。
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