21日に就任した趙氏は就任後初の外国訪問先として日本を訪れた。30日に訪米する予定で、先に日本を訪問したのは異例という。
趙氏は会談の冒頭で、「李在明(イ・ジェミョン)政権は外交政策において実用主義を根幹に友好国との関係を強化していこうとしている」と述べた。「国際情勢が容易ではないが、友好国と緊密に協力し意思疎通しながら対外戦略を共に作れば危機をうまく克服し、かえってチャンスにすることができると考える」と強調した。
趙氏は、前日の会議で李大統領から石破茂首相へのあいさつを預かってきたとし、初の外相会談が成功するよう両国が努力しようとの伝言があったと述べた。
また先月、主要7カ国首脳会議(G7サミット)に合わせてカナダで開催された韓日首脳会談で李大統領がシャトル外交について触れたことについて、「実用外交を基に未来志向の韓日関係を構築していこうという基本方針によるもの」と説明した。
岩屋氏は趙氏が就任後初めての訪問国として日本を選んだことに対して歓迎の意を表し、現在の戦略的環境において韓日関係、韓米日協力の重要性はますます大きくなっていると指摘した。
また李在明政権発足後、今回の会談を含め両政府間で緊密な意思疎通が行われていることを歓迎するとし、韓日両国はインド太平洋地域をはじめとするさまざまな課題に対しても緊密に協力しなければならないと述べた。
外交部によると、会談に続き開かれたワーキングディナーで両外相は両国関係の発展、地域情勢や国際情勢など相互の関心事項について幅広く踏み込んだ意見交換を行った。
両外相は、両国関係が多様な分野で協力と交流を持続的に拡大してきており、特に李在明政権発足後、両国の高官レベルによる意思疎通が活発に行われていることを評価した。
また、今年で国交正常化60周年を迎えた両国の外交当局間の協力を通じて、具体的な協力の成果を創出し、未来志向的な関係を目指すことを確認した。
両外相は、最近の国際情勢が厳しい変化とグローバル複合危機の中で動いているとの認識を共有し、韓日が相互の国益の観点で挑戦課題に対応し、協力を追求していかなければならないとの点で一致した。
特に域内の平和と安定のためには韓日、韓米日の協力が重要だとの意見を共有するとともに、各レベルでさらに緊密に意思疎通を行っていくことを申し合わせた。
また、今後もより堅固で成熟した韓日関係の構築に向けて頻繁かつ緊密に意思疎通していくことも確認した。
趙氏が就任後初の外国訪問先として日本を選んだのは、与党自民党が先の参院選で敗北し、石破内閣を巡る政局が不安定な状況の中、李在明政権の韓日協力の方針を日本側に示すためのものと受け止められる。
趙氏は30日に石破首相を表敬訪問した後、米ワシントンに向かう。31日(現地時間)にルビオ国務長官と会談する予定だ。
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