国立墓地の国立ソウル顕忠院を訪れた鄭東泳氏=28日、ソウル(聯合ニュース)
国立墓地の国立ソウル顕忠院を訪れた鄭東泳氏=28日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官は28日、記者団に対し、来月に予定されている韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」の規模縮小などの調整について、李在明(イ・ジェミョン)大統領に建議する考えがあると述べた。

 また29日に開かれる国家安全保障会議(NSC)実務調整会議で同問題が主に扱われるとし、「延期や縮小など調整方向に関しては、会議後に発表することができるだろう」と述べた。

 ただ、予定まで残り半月程度の状況で、延期や縮小などの調整を行うのは容易ではないとの指摘が出ている。

 これについて鄭氏は「わが政府の意思によって調整は十分に可能ではないか(と考える)」と述べた。

 軍側が異なる見解を示す可能性については、李在明政権と尹錫悦(ユン・ソクヨル)前政権とでは政策基調が違っているのははっきりしているとし、「韓米合同軍事訓練の基調も前政権を受け継ぐのではなく慎重に行う」と強調した。

 また北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が韓国との対話を拒絶すると宣言した談話で、8月の韓米合同軍事演習に触れているとし、「これが(李在明政権の対北朝鮮政策の)基準になるのではないか」と述べた。

 金与正氏は談話で、李在明政権について「韓米同盟に対する盲信とわれわれとの対決姿勢は前任者と少しも違わない」と批判し、「われわれの南側国境の向こうでは侵略的性格の大規模合同軍事演習の連続的な強行により、硝煙が収まる日はないだろう」と指摘した。


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