野村さんは悪性リンパ腫と診断され、先月から入院して治療を受けていたという。葬儀は故人の意向により行われない。
野村さんは1958年に韓国を訪れ、日本による植民地支配や朝鮮戦争によって受けた傷の跡を目撃し、反省と謝罪の気持ちから1973年に再び訪韓し、清渓川周辺で奉仕活動を開始した。
財団によると野村さんが貧民救済のために投じた私財は7500万円程度になるという。
野村さんは清渓川だけでなく、韓国の各地の様子を収めた写真資料約2万点をソウル歴史博物館に寄贈するなど、それまでの功績が認められ、2013年にはソウル市から名誉市民の称号が贈られた。
2012年にはソウルの日本大使館前に設置されている旧日本軍の慰安婦を象徴する「平和の少女像」の前でひざまずき、日本の行為に対して謝罪するなどした。
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