ユ・ジェソク、ファンボら重複出演相次ぐ…似通った内容に視聴者も落胆

ありのままの話と個性を強調するリアリティ番組。最近の芸能番組の主流となったリアリティ番組が“重複出演”に悩まされている。すっぴんに近い顔で登場し、一般人と変わらない平凡な姿を見せるリアリティ番組に重複して出演する芸能人が増えており、視聴者の混乱を招いている。

MBC<無限に挑戦>とSBS<ファミリーが現れた>に登場するユ・ジェソクは、2つの人気番組を支配する主役だ。しかし、別の角度から見ると、彼の存在が2つの番組の差別化を邪魔している。<ファミリーが現れた>がスタートした当時、ユ・ジェソクへの反応が賛否両論だったのは、この理由のためだ。

ケーブルチャンネルMBC<無限ガールズ>でスターとなった芸能人も同じケースだ。ファンボやソン・ウニ、シン・ボンソンは<無限ガールズ>で培ったノウハウを基盤に、地上波のリアリティ番組に続けて進出した。MBC<私たち結婚しました>で人気を集めたファンボを皮切りに、ソン・ウニとシン・ボンソンは12日にスタートしたSBS<ゴールドミスが行く>に出演し、<無限ガールズ>での姿をそのまま延長するかたちとなっている。

SBS<ゴールドミスが行く>は1回目の放送で全国視聴率9.3%(TNSメディアリサーチ集計)を記録、視聴者の好奇心を刺激し成功をおさめた。しかし、女性の出演者がウェディングドレスを着用することや大げさに倒れるなどの内容で、<無限ガールズ>を延長しているという指摘を受けた。特に、2つのプログラムに出演するソン・ウニ、シン・ボンソンが指摘対象となった。

SBS<ゴールドミスが行く>ホームページの掲示板には、ある視聴者は「<ゴールドミスが行く>を見ている間、ずっと<無限ガールズ>が思い浮かんでいた」と非難し、別の視聴者も「新しい内容ではなく<無限ガールズ>を見ているようだった」という反応を寄せた。

これに関し制作陣も「リアリティ番組の重複出演は、ほかの番組よりも慎重にならなければならない」と口を揃えた。地上波のある芸能プロデューサーは「多くの回に出演し、似通った日常を披露するだけなら、結局はリアリティ番組の基本である視聴者の信用を失うことになる」と指摘した。

スターの数に比べ多すぎる数の番組が制作されている韓国の現実を見ると、リアリティ番組も飽和状態に陥ったという限界論がある。しかし、ある番組の関係者は「人気芸能人に依存せざるを得ないのが、番組の現実ではなかろうか」と反問し、「リアリティ番組が継続できるように、新しいスターの発掘に力を入れるべきだ」と主張した。
Copyrights(C)sports donga & etimes Syndicate & wowkorea.jp 0