統一部の金南中(キム・ナムジュン)次官は16日、京畿道漣川郡の郡南ダムや必勝橋などを訪れ、水害防止状況を点検した(同部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
統一部の金南中(キム・ナムジュン)次官は16日、京畿道漣川郡の郡南ダムや必勝橋などを訪れ、水害防止状況を点検した(同部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国の環境部は18日、北朝鮮が韓国に流れ込む臨津江の上流にある黄江ダムの放流を行っていると判断されると発表した。北朝鮮側から放流に関する事前通知はなかった。

 環境部は同日正午ごろに撮影した衛星映像を分析した結果、黄江ダム下流の川幅が広くなったのを確認した。同部は1日1~2回、衛星映像で黄江ダムが放流されたかどうかを確認する。集中豪雨の際には確認回数を3回にまで増やす。

 北朝鮮が黄江ダムを放流すると、下流の韓国北部・京畿道漣川郡にある郡南ダムなどの水位に大きな影響が出る。2009年9月には北朝鮮が黄江ダムを事前通知なく放流し、漣川郡でキャンプ客らが死亡する事故が起きた。これを受け南北は翌10月、黄江ダム放流時には北朝鮮が韓国に事前通知することで合意した。北朝鮮は2010年に2回、2013年に1回事前通知したが、それ以降は韓国側の再三の要求にもかかわらず通知せずに放流を繰り返している。

 漣川郡にある必勝橋付近の水位は午後7時20分時点で0.70メートルとなり、3時間前(0.49メートル)より上昇した。

 環境部は「黄江ダム放流により臨津江の水位上昇が予想されるため、モニタリングを強化し、事故に備えている」と説明した。


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