道路や建物、農地の浸水被害が相次ぎ、鉄道や空の便など交通機関は大きく乱れた。各種学校は短縮授業や登校時間の調整を実施するなど、学校運営にも支障が生じた。
光州市内を流れる光州川では17日に「人が流された」という通報があり、警察が現在も捜索を続けている。
忠清南道瑞山市の道路では、水没した車の中から60代の男性が心停止状態で発見され、付近の別の場所では80代の男性が亡くなっているのが見つかった。
忠清南道唐津市では「父親がいなくなった」という通報があり、消防当局が浸水した住宅の地下で死亡している80代の男性を発見した。
16日には京畿道烏山市にある高架道路の擁壁が崩れ、車を運転していた1人が巻き込まれて死亡した。
全国で3995世帯の5661人が自宅などから一時避難した。
公共施設への被害は499件と集計された。道路の浸水が328件で最も多く、土砂の流失が62件、堤防の破損が30件あった。
私有施設の被害は計425件で、このうち建物の浸水が203件で最も多かった。農地の浸水も25件あった。
18日午前10時時点で247の幼稚園・小中高校のうち29カ所が休園・休校となり、59カ所は登校時間の調整を行った。156カ所は短縮授業、3カ所は遠隔授業で対応した。
交通機関も大きく乱れた。慶尚北道の鬱陵島と独島を結ぶ航路など2航路2隻の運航が休止となり、光州市では航空便1便が欠航した。高速鉄道は通常運行中だが、一般列車は七つの区間で午後7時まで運休となる。
中央災難(災害)安全対策本部は前日午後、集中豪雨による被害拡大を受け、風水害の危機警報レベルを最も高い「深刻」に引き上げた。
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