統一部によると、北朝鮮住民が乗った船舶は同日午前8時55分ごろに海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)を越え、同9時25分ごろに待機していた北朝鮮の警備艇に合流した。船舶は「自力で帰還した」という。
北朝鮮住民2人は3月7日に黄海で、4人は5月27日に東海で漂流しているところを救助された。6人は韓国政府当局の調査に対し、北朝鮮に帰還する意思を強く示したという。
黄海で救助された船舶は故障により運航が不可能だったが、東海で救助された船舶は運航が可能だった。韓国政府は6人全員の同意を得て、東海で救助された船舶で北朝鮮側に送還した。
統一部当局者は「人道主義的な観点から安全かつ迅速に北の住民を送還するという立場の下、関係機関と協力し送還に努めてきた」として、「送還に関する北の住民の意思を複数回確認し、送還前まで住民を安全に保護した」と説明した。
韓国政府は北朝鮮との連絡チャンネルが断絶している中、住民を送還する方針を在韓国連軍司令部などを通じて伝えたが、北朝鮮の反応はなかった。
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