中国は9月3日に北京の天安門広場で大規模な軍事パレードを実施する。外国の首脳を多数招くとみられ、トランプ米大統領を招待する方針も固めたと日本メディアが報じている。
韓国政府は対中、対米関係などを総合的に検討し、李大統領が出席するかどうかを決める方針とみられる。外交部当局者は「さまざまな状況を検討しなければならない。考慮すべきことが多い」と述べた。李在明政権は「実用外交」を掲げているが、米中の覇権争いが激化する中、中国が軍事力を世界に誇示する場に大統領が出席することは、韓米同盟を基盤とする韓国外交の重荷になりかねないためだ。
中国が2015年に開いた抗日戦争勝利70年の式典には自由主義陣営から唯一、当時韓国大統領だった朴槿恵(パク・クネ)氏が出席したが、欧米の主要国の首脳は欠席したため、批判にさらされた。
朴氏は友好的な韓中関係を構築し、北朝鮮核問題で中国が積極的な役割を果たすことを期待して式典に出席した。しかし、17年に北朝鮮が核実験を強行するなど軍事的脅威を高めても中国は目立った役割を果たさなかった。さらに、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備に強く反発し、韓中関係は悪化した。
韓国政府はトランプ大統領が出席する可能性も注視するとみられるが、米中の緊張が続く中、トランプ氏が出席する可能性は高くないとの見方も多い。一方で、韓国側は10月末から南東部・慶州で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するよう中国の習近平国家主席に要請しており、そのことも考慮する必要があるとの指摘もある。
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