金候補者は同日午後2時20分ごろ、国会ロテンダーホールを通りかかった際に座り込み中の羅議員に近づいた。
金候補者が「断食しているわけではないのか」と尋ねると、羅議員は「どのような用件で来たのか」と問い返した。
金候補者が「国会に来ただけだ」とし、「お疲れさま」と述べると、羅議員は「共に民主党なら『立ち去れ』などと言うべきなのだが」と語った。
両者の神経戦は、金候補者の資料提出問題を巡って本格化した。
羅議員が金候補者に対し「資料を出しなさい。資料を」と詰め寄ると、金候補者は「資料はすべて渡したのに、(人事聴聞会場に)入ってきもしなかったではないか」と応酬した。
これに対し羅議員が「最後に贈与税を払った資料を出しなさい」と再度要求すると、金候補者は「すべて提出したのに見なかった。チュ・ジンウ(朱晋佑)議員が謝罪したのなら、残りの資料もすべて渡すつもりだった。資料はすべて渡した。しかし、それを見なかった」と言い残し、その場を立ち去った。
両者が言い争った資料提出問題は、金候補者の聴聞会の主要争点であった。
人事聴聞会で、金候補者に対し財産関連疑惑の解明のため納税証明書などの立証資料提出を求めた国民の力は、相当数の資料が未提出だと反発した。
結局、人事聴聞経過報告書の採択は不発に終わり、共に民主党は国政の足を引っ張ることに没頭した国民の力の責任だと転嫁した。
同日、羅議員は座り込み現場で記者会見を開き、金候補者の指名に関して「犯罪容疑者に対する検察捜査が本格化する状況で、大統領の側近だという理由で総理職に就かせようとする発想は、結局『大統領リスクの防弾内閣』を構築しようとする意図としか見えない」と主張し、指名撤回を求めた。
また、「与党が法制司法委員会まで掌握しようとする理由は、すべての法案を与党の意のままに通過させようとする『立法独裁』の宣言であり、『李在明大統領防弾』という黒い意図だ」とし、「法制司法委員長のポストを野党に返還すべきだ」という要求も行った。
羅議員は先月27日から、金候補者の指名撤回と、共に民主党の国会法制司法委員長職返還を求め、ロテンダーホールで徹夜の座り込みを続けている。
一方、共に民主党は羅議員の座り込みを「猛暑を避けるキャンピング座り込み」、「ウェルビーイング座り込み」と皮肉った。同日、共に民主党最高委員会議でキム・ビョンジュ(金炳周)最高委員は「浅はかな政治的術数で国政を揺るがすべきではない」とし、「キムパプ(海苔巻き)、コーヒー、扇風機、テントまで動員したウェルビーイングキャンピングで国民の心をつかむことはできない」と述べた。
これに対し、国民の力のチェ・スジン(崔秀珍)院内報道官は論評で、2023年当時、共に民主党の代表だった李在明大統領が自身の逮捕同意案処理を前に断食していたことに言及し、「実際に断食と座り込みを政治的に利用するのは民主党の専門ではないか。民主党は羅議員の真摯(しんし)さを貶めることなく、協治の道に出てくるべきだ」と語った。
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