出頭を要請した事実が既に公開されていることに加え、元大統領についてはこれまで地下からの出入りが認められた前例がないため、尹氏のみ認めれば特別待遇ととらえられる懸念があると判断した。地下出入り口の使用を認めなかったことで尹氏が出頭要請に応じなければ、改めて拘束令状を請求すると警告し、圧力をかけた。
特別検察官側はこの日の記者会見で尹氏側の要請を受け入れない理由として、大統領経験者の全斗煥(チョン・ドファン)氏、盧泰愚(ノ・テウ)氏、李明博(イ・ミョンバク)氏、朴槿恵(パク・クネ)氏、盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏は取り調べを受ける際に地下出入り口を使っていないと説明した。
憲法裁判所の弾劾審判で、尹氏が地下駐車場から出入りするのを認められたのは、当時は現職の大統領だったためであり、現在ソウル中央地裁で進められている裁判では通常の通路を利用していると指摘した。
また、尹氏側が地下駐車場からの出入りが認められないのであれば出頭要請に応じることができないとする意見書をこの日午後に提出したとし、「出頭しての取り調べを事実上拒否するもの」と指摘。出頭拒否であれば関連法に基づいた手続きを検討せざるを得ないとし、拘束令状の請求を示唆した。
そのうえで、28日に取り調べが予定通り行われるかどうかについては、尹氏にかかっていると強調した。
尹氏側が健康上の理由から、取り調べの開始時間を午前9時から午前10時に変更するよう求めたことについては、受け入れたと明らかにした。
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