4月の出生児「2万人台」を回復…34年ぶりの高増加率＝韓国

韓国では、婚姻の増加や30代女性の人口拡大・出産支援政策などの影響により、出生児数の増加が続いている。ことし4月の出生児数は3年ぶりに2万人を超え、4月基準でみると34年ぶりに高い増加率を記録した。

韓国統計庁が25日に発表した “2025年4月人口動向”によると、ことし4月の出生児数は2万717人で、前年同月（1万9059人）より1658人（8.7％ポイント）増加した。

4月基準で出生児数が2万人を超えたのは2022年（2万1164人）以降3年ぶりで、8.7％ポイントの増加率は1991年（8.7％ポイント）以降34年ぶりに最も高い水準である。

ことし1～4月の累計出生児数は8万5739人で昨年の同期間より7.7％ポイント増加し、出生児数は2024年7月以降10か月連続で前年同月に比べ増加し続けている。

4月の合計出産率は0.79人で、前年同月（0.73人）より0.06人高かった。統計庁は「昨年から続いている婚姻の増加や30代前半女性の人口増加、政府および自治体の出産支援政策などが複合的に作用した結果だ」と説明した。

また、4月の死者数は2万8785人で前年同月より225人（0.8％ポイント）増加し、出生児数が死者数を下回ったことで4月の人口は8068人自然減少した。

一方、4月の婚姻件数は1万8921人で1年前より884件（4.9％ポイント）増加し、2024年4月以降13か月連続で前年に比べ増加が続いている。1～4月の累計婚姻件数は7万7625件で、前年同期（7万2187件）より7.5％ポイント増加した。

離婚件数は減少した。4月の離婚件数は7299人で前年より402件（マイナス5.2％ポイント）減少し、1～4月の累計離婚件数は2万8778件で前年同期間より5.5％ポイント減少した。