国立小鹿島病院で、夫人と共にハンセン病患者に声を掛ける李大統領(大統領室提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
国立小鹿島病院で、夫人と共にハンセン病患者に声を掛ける李大統領(大統領室提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は25日、南部・全羅南道高興郡にあるハンセン病患者の療養施設、国立小鹿島病院を訪れた。韓国大統領が同施設を訪問するのは初めて。

 大統領室の姜由楨(カン・ユジョン)報道官によると、李大統領は妻のキム・ヘギョン氏と共に小鹿島病院を訪れ、病院関係者や患者らと面会した。キム氏は大統領選期間中だった先月末、小鹿島を訪問し、「選挙が終われば大統領を連れてまた来る」と約束していた。

 病院関係者は李大統領に対し、「韓国は1980年代に世界保健機関(WHO)のハンセン病撲滅目標に到達したが、(患者らは)まだ社会的な偏見に苦しんでいる」と語った。地元住民は日本による植民地時代につくられた施設で行われた強制隔離や出産禁止などの差別と苦痛の歴史を伝えた。

 李大統領はハンセン病に対する社会的な偏見がなくなるべきだとして、「どのように政策に反映するか考えたい」と述べた。


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