HD現代が米造船大手と提携、米国市場を拡大へ＝韓国報道

HD現代（旧現代重工業）は19日（現地時間）、米国の同業エジソン・ショウエスト・オフショア（ECO）と、米国における商船建造のための戦略的・包括的パートナーシップを締結した。

両社は2028年までECOの造船所で中型クラスの液化天然ガス（LNG）二元燃料によるコンテナ船を共同で建造する計画だ。HD現代が船舶の設計、機資材の購入代行、建造技術支援などを行う。併せて船体ブロックの一部を製造、供給し技術投資も実施する。今後は協力範囲を他の船種にも拡大する方針だ。

今回のパートナーシップは、ECOがHD現代に要請して実現した。英調査会社のクラークソン・リサーチによると2022～2024年、米国の造船会社が受注したコンテナ船は3600TEU（20フィートコンテナ換算）クラスの3隻で、すべて米国の船会社が発注したものとなる。

HD現代は米国市場の拡大を積極的に進めている。4月には、米国の同業ハンティントン・インガルス・インダストリーズと、船舶の生産性向上と先端造船技術における協力に向けた覚書（MOU）を締結。船舶用エンジンの製造などを行う米フェアバンクス・モース・ディフェンスとは、米国での製品供給に関する協力に向け提携した。