暗号通貨関連株SRMエンターテインメント(以下、SRM)が過去1ヶ月間、なんと2500%急騰した。

報道によると、SRMはフロリダ州ウィンターパークに本社を置いており、テーマパークやエンターテイメント企業のための玩具、記念品などを製造する企業だ。ナスダック上場会社だが、時価総額が1億ドルに過ぎないほど存在感が薄い企業だ。ところが、突然この企業が「ウォール街のシンデレラ」になりつつある。

主要暗号資産(仮想通貨)トロン(Tron)を発行するトロンがこの企業を買収し、ナスダック迂回上場を推進しているからだ。トロンは2017年に上場した仮想通貨だ。この日現在、時価総額が256億ドルで、全体仮想通貨の中で8位だ。

このようなニュースで20日、ニューヨーク市場でSRMは34.63%急騰した11.04ドルを記録した。これにより、SRMは過去5取引日間に835%、1ヶ月間は2473%それぞれ急騰した。

トロンは約1億ドルを投資してSRMの株式全量を買収し、両社の合併を完了した。社名も「トロン」に変更する予定だ。トロン創始者であるジャスティン・サンは、この会社の顧問を務める予定だ。

サン氏は中国出身で、暗号通貨トロン(Tron)をヒットさせ、業界の大物に成長した。

彼はこれまで数多くの危機を経験してきた。トロンはクォン・ドヒョンが率いたテラフォームラボのルナコインと似た構造だ。ルナ暴落事件の時、大きな危機を迎えたが、辛うじて生き残った。

その後、世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスから上場廃止されるなど、重大な危機を迎えたが、トランプ政権をきっかけに再起に成功した。

彼は最近、トランプミームコイン(流行性コイン)の最大保有者のためのガラディナーショーに参加するなど、トランプ陣営と緊密な関係を築いている。彼はガラディナーショーの良い席を得るために2000万ドルのトランプミームコインを購入した。

ほんの数ヶ月前、彼は米国の証券監督当局である証券取引委員会(SEC)と法的訴訟を起こした。SECはトロンを価格操作の疑いなどで起訴していた。

しかし、トランプ政権発足後、暗号資産に対する規制が大幅に緩和され、このような障害はほとんどなくなった。この過程でトランプ陣営との緊密な関係が大きな力になったことは言うまでもない。

これまで話題が多かったトロンは、米国証券市場に企業公開(IPO)を通じて上場するよりも、既存企業の持分100%を買収して 迂回上場する方が副作用が少ないと考え、迂回上場戦略を選んだとみられる。

トロンが迂回上場のために選択した企業がSRMであり、おかげでSRMは最近1ヶ月間、なんと2500%近く急騰した。
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