「AI首席」77年生まれのハ・ジョンウ、78年生まれの「千万人俳優」を抑えて…ポータルを席巻＝韓国

韓国で最近、大統領室のAI未来企画首席に任命されたハ・ジョンウ前ネイバークラウドAIイノベーションセンター長が、任命後にポータルサイトで多くの関心を集めていることが明らかになった。

ハ・ジョンウ の最新ニュースまとめ

　20日、ポータル検索サイトのネイバーで「ハ・ジョンウ」と検索すると、「ハ首席」が最上段に表示される。同じ名前を持つ1978年生まれの人気俳優ハ・ジョンウは、ハ首席のプロフィールの下段に位置している。

　ネイバーによると、同じ名前の人物の検索結果の表示順位は、前日までのユーザーの検索およびクリック数を総合して、1日単位で自動的に決定される。

　この結果は毎朝反映され、最上段に表示されない人物はプロフィールの下部にある「同じ名前の別人」に分類される。

　したがって、ネイバーでハ首席が俳優ハ・ジョンウよりもユーザーの検索およびクリック数で上回ったことを意味する。ポータルサイト「Daum」でも同様に、ハ首席のプロフィールが最上段に表示されている。

　俳優ハ・ジョンウは『暗殺』、『神と共に』シリーズなど、多数の観客動員数1000万人を達成した映画に出演している。

　このように、ハ・ジョンウ首席が「1000万俳優」を抑えてポータルサイトの最上段に代表人物として配置されたのは、新政権のAI産業育成公約に対する大衆の関心が反映されたものと見られる。

　1977年生まれのハ首席は釜山出身で、ソウル大学コンピューター工学科を卒業。2015年にネイバーラボに入社し、ネイバーの大規模言語モデル（LLM）「ハイパークローバX」を総括した人物で、最近までネイバークラウドAIイノベーションセンター長を務めていた。

　ハ首席は早くからソブリンAI（国家主権型AI）の必要性を主張しており、イ・ジェミョン大統領も大統領選の過程でソブリンAIの開発を強調した。

　ソブリンAIとは、一般的に特定の国家または組織が自国内で独立的に運用・統制できる人工知能システムを意味する。外部のクラウドやサービス、外国資本などに依存せずに済むため、データ流出のリスクや外部依存を最小限に抑える利点がある。

　ハ首席は、イ大統領が共に民主党代表だった時期に、AI強国委員会の討論会や民主研究院のYouTubeチャンネルに出演し、政策ビジョンを共有した。当時、イ大統領はハ首席に向かって「ハ・ジョンウ先生、この前にお呼びすべきだったが、いつか一緒に行かねばならないですね」と語ったこともある。

　イ大統領は今月15日、大統領室のAI（人工知能）未来企画首席にハ首席を任命した。ハ首席は大統領室の首席秘書官級の参謀の中で唯一の40代である。