カカオバンクによると、タイ財務省は同日、同社とタイの金融持株会社SCBXが参加するコンソーシアムを、仮想銀行事業者として選定した。
カカオバンクのコンソーシアムを含め、合計3つのコンソーシアムが認可を獲得。同社のコンソーシアムは、デジタルバンク構築の経験、高い技術力、そして現地化能力などが高く評価された。
タイ中央銀行が導入する「仮想銀行」は、韓国のネット専業銀行と同様に、オフライン店舗を持たずにデジタルプラットフォームを通じて金融サービスを提供する形態をとる。
カカオバンクは2023年6月にSCBXと業務協約を締結して以来、タイ市場への進出に向けた協力を続けてきた。SCBXは、タイの3大銀行の一つであるSCB(サイアム商業銀行)を含む約20の金融・非金融系子会社を傘下に持つ、タイの主要金融持株会社だ。
仮想銀行設立に向けた準備法人は、今年第3四半期中に設立される予定だ。約1年の準備期間を経て、2026年後半には営業を開始する見通しとなっている。
カカオバンクは、商品・サービスの企画やモバイルアプリなどのITシステム構築を主導し、今後設立される仮想銀行の第2位株主として参加する。
今回のタイ進出を通じて、カカオバンクはグローバルデジタル金融市場におけるプレゼンスを強化し、「韓国金融」の国際化を牽引する方針だ。
カカオバンクのユン・ホヨン代表は、「タイでの仮想銀行認可取得は、新たな市場を開拓する足がかりであり、大韓民国のデジタル金融技術の優秀性を世界に知らしめる貴重な機会となる」と述べ、「韓国系銀行や企業のタイ進出において、橋頭堡(きょうとうほ)の役割を果たしていきたい」と意気込みを語った。
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