17日(現地時間)、米国上院は、共和党所属のビル・ハガティ(Bill Hagerty)テネシー州上院議員が約6週間前に発議したGENIUS法案を賛成多数で修正された形で通過させた。下院では、この法案と対をなす「STABLE法案」が次の段階で議論される予定であり、この過程で追加の修正案が提出される可能性もある。
ハガティ議員は上院の演説で「今回の法案を通じて、米国は暗号通貨分野で世界のリーダーに跳躍することに一歩近づいた」とし、「GENIUS法案が法制化されれば、あらゆる規模の企業と米国国民が数日待つことなく、ほぼ即座に決済を処理することができるようになる」と強調した。
今回の法案は、去る5月に上院で民主党の反対で一度cloture voteに失敗したことがある。当時、民主党はドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が暗号資産業界、特に「ワールド・リバティー・ファイナンシャル(World Liberty Financial)」と関わっていることを問題視した。同社は今年3月に米ドルベースのステーブルコイン「USD1」を発行しており、トランプ一族が同社にかなりの株式を保有していると言われている。
下院では、共和党が僅差で多数党の地位を維持しているが、当該法案が過半数の支持を得て可決されるかどうかは依然として不透明だ。トランプ大統領の人工知能及び暗号通貨政策補佐官であるデビッド・サックス(David Sacks)は、去る5月、共和党が支配した議会で可決された法案にトランプ大統領が支持の意思を表明することを明らかにしたことがある。
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