韓日国交正常化60周年を記念して開かれる今回の展示では、日本美術の美しさとその土台となる思考や感性、情緒を知ることができる両博物館の所蔵品62点を集めた。
日本の重要文化財7点をはじめ、これまで韓国で展示されたことのない絵画、彫刻、工芸作品が初公開される。
博物館の関係者は「華やかな装飾性とこれとは対照的な節制された美しさ、自然の繊細な変化に対する感動、愉快でウイットに富んだ美的感覚という四つの視線に注目してひもといた展示」と説明した。
展示では装飾性に優れた縄文土器や平安時代の「飾り」文化を取り上げ、漆器を金粉や銀粉で飾った蒔絵(まきえ)、金箔の上に華やかな色で絵を描いたびょうぶ、鮮やかな色彩が際立つ器などを鑑賞できる。
一方、実用性と丈夫さを強調した赤い漆器や江戸時代に流行した端正で簡素な服装なども紹介する。
国立中央博物館が2000年代以降に収集した本阿弥光悦、長沢芦雪などの作品も注目に値する。
博物館の関係者は「日本美術の美しさとその中に込められた情緒を理解し、日本文化に対する認識を広げる機会になるだろう」と述べた。
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