クーパンがブランド品の本格的な取り扱いを開始、買収企業を通じて＝韓国

電子商取引（EC）大手のクーパンは、2024年に自社で買収した英国の高級ブランド品の販売プラットフォーム「ファーフェッチ（Farfetch）」との連動を開始した。

2024年10月、クーパンがブランド品の販売を強化するために開設したプラットフォーム「R.LUX（Rラックス）」で、約1400のブランド商を韓国で販売している。

ファーフェッチを通じたブランド品は、Rラックスのアプリにある「ファッション」タブから確認できる。パリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドンといった世界4大ファッションウィークで発表した季節商品も含む、最新トレンドを反映している。世界的に知られるブランドだけではなく、韓国の若手デザイナーによるブランドまで幅広く取り扱い方針だ。

クーパンは物流分野で持つ競争力を、ブランド品の配送分野においても発揮する計画だ。Rラックスでファーフェッチの商品を高速で届ける「ロケット購配送」方式で注文すれば、全商品を無料配送する。「ワウ」メンバーシップの会員に対しては、30日以内であれば無料返品を可能とする施策も実施する。

クーパンの動きは、経営難で会社更生法の適用を申し出たバランなど、韓国のブランドプラットフォーム全般が停滞する中、隙間市場を狙ったものとみられる。