北朝鮮の朝鮮中央通信は2日、外務省対外政策室長が1日に発表した談話で、MSMTについて「存在の名分と目的においていかなる適法性もない幽霊集団だ」と非難したと報じた。
続けて、MSMTの報告書が「主権平等と内政不干渉を中核とする国際法の原則に対する乱暴な違反」だとした上で、主権的権利を侵害する西側の挑発的行為に深刻な懸念を示した。
北朝鮮はロシアとの軍事協力が個別的・集団的自衛権を規定した国連憲章第51条とロ朝の包括的戦略パートナーシップ条約に基づく「合法的な主権行使」だと強調した。
また「MSMTは徹底的に西側の地政学的な利害関係に基づき作動する政治的道具だ」とし、「ほかの国の主権的な権利行使を調査する名分がない」と反発した。
北朝鮮は「敵対勢力の違法な謀略策動は自主的な主権国家間の協力関係にいかなる影響も与えることはできない」と断じた。
MSMTは北朝鮮に対する制裁の履行状況を監視してきた国連安全保障理事会の専門家パネルに代わる新組織として韓米日主導で昨年10月に発足した。
先月29日に公表した初の報告書ではロ朝間の兵器のやりとりや北朝鮮軍のロシア派遣、北朝鮮への石油精製品の年間上限を超えた供給、北朝鮮労働者のロシアへの派遣、北朝鮮の金融取引など国連安保理の制裁決議に違反した北朝鮮とロシアの協力について詳細に説明した。
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