レアアースが問題?…トランプ「中国はジュネーブ合意違反、習近平主席との通話を希望」
レアアースが問題?…トランプ「中国はジュネーブ合意違反、習近平主席との通話を希望」
アメリカのドナルド・トランプ大統領は30日(現地時間)、中国がアメリカとのジュネーブ合意に違反したと非難し、この問題の解決に向けて中国の習近平国家主席との対話を望むと述べた。中国がレアアース(希土類)の輸出を再開しないことで、米中間の緊張が再び高まる様相を呈している。

 この日ホワイトハウスで記者団に対し、トランプ大統領は「彼らは我々が結んだ合意の重要な部分に違反した」と語り、「しかし習主席と話し合うことになるだろうし、その問題を解決できることを望む」と付け加えた。

 トランプ大統領はこの日午前、自身のSNSに関連する投稿をし、中国を批判したが、今月初めにスイスで両国が締結した合意のどの条項に違反したのかについては具体的に言及しなかった。当時、両国は互いの報復関税を撤廃し、貿易協議を継続することで合意していた。

 トランプ氏の発言は、関税政策に対する不確実性が高まっている中でなされたものだ。今週初め、連邦裁判所が大部分の関税を中断する判決を下し、控訴裁判所が一時的にその判決の効力を停止した状態にある。最終的に上級審で判決が維持されれば、トランプ氏による関税措置は無効化される可能性もある。こうした中、米中貿易協議までもが停滞する兆しを見せ、市場は再び動揺している。

 アメリカ側は、中国がスイス合意以降も重要鉱物の輸出禁止を積極的に解除していない点を問題視している模様だ。米通商代表部(USTR)のジェイミソン・グリア代表は、CNBCのインタビューで「中国の履行状況を綿密に監視しており、現時点ではほぼ不履行(noncompliance)に近い」と述べた。特にレアアースなどの戦略的資源の供給に関して履行が不十分だと指摘した。

 グリア代表は「中国が供給するとしていた重要鉱物の流れが見えない」と述べ、「中国はレアアースや磁石などの戦略物資の供給を遅らせたり遮断したりしている」と付け加えた。

 中国政府はスイス合意以降、レアアース輸出制限について明確な立場を発表していない。ブルームバーグによると、今月に入り中国国内の輸出業者たちは、アメリカのバイヤーに販売してよいかについて政府から明確な指示を受けられず、混乱していると報じられている。
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