選挙戦が終盤を迎え、金氏と李俊錫氏の候補一本化が事実上困難となり、3氏が戦う構図が固まった。この日からは世論調査結果の公表が禁止され、テレビ討論会も終わったため、各候補は投票日まで遊説に集中する方針だ。
世論調査会社のリアルメーターが26~27日に実施した調査結果によると、大統領選候補の支持率は李在明氏が49.2%、金氏が36.8%、李俊錫氏が10.3%だった。
政権交代を求める声が強い中、支持率で独走してきた李在明氏は「投票を通じた内乱鎮圧」と掲げ、圧倒的な勝利を収めたい考えだ。この日はソウル市内で遊説を行い、首都圏の有権者に支持を訴える。
これに対し、金氏は保守層の結集による逆転を狙っている。李在明氏に批判的な有権者を取り込めば勝機を見いだせると判断している。金氏は党の支持基盤である南東部の釜山市や慶尚南道、大邱市、慶尚北道などを訪れ、支持層の結束を図る。
李俊錫氏は共に民主党と国民の力の両方を批判し、「第3勢力」として最後まで戦う意思を示している。李氏はソウル市内のオフィス街や若者が集まる江南駅などで遊説を行う。
選挙戦終盤の最大の焦点の一つだった金氏と李俊錫氏の一本化の可能性は事実上消滅した。投票日直前の一本化など可能性が完全に消えたわけではないが、双方の隔たりが大きく、実現の可能性は低いとの見方が大勢だ。
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