中部の忠清南道保寧市で遊説を行う金文洙氏=25日、保寧(聯合ニュース)
中部の忠清南道保寧市で遊説を行う金文洙氏=25日、保寧(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】6月3日投開票の韓国大統領選で、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権で与党だった保守系政党「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)候補は25日、米国が在韓米軍の一部を削減するとの外国メディアの報道について、「在韓米軍の現状変更は戦略的な観点から極めて慎重に扱うべきだ」とフェイスブックに投稿した。在韓米軍の削減は挑発を狙う北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の「誤った判断を招きかねないという点で危険な選択だ」ともつづった。

 金氏は「在韓米軍の役割は北に対する抑止力を超え、中国とロシアの脅威を抑止する非常に重要な役割を果たしている。偉大な(韓米)同盟を支えた核心軸は在韓米軍だった」と述べた。そのうえで、「『在韓米軍の削減と移転検討』の構想は北に対する抑止力だけでなく、インド太平洋地域で中国、ロシアをけん制する力を弱体化させる副作用が生じるという点で非常に慎重でなければならない」と強調した。

 革新系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)候補に関しては、「在韓米軍は占領軍であり米軍は撤収すべきという考えを持つ人が大統領になれば果たしてこの国はどうなるか」と指摘した。李氏は2021年7月、「韓国は親日勢力が米占領軍と手を組み、その支配体制を維持した」とし、米軍は「占領軍」との認識を示した。当時、国民の力は李氏の歴史観を非難し、李氏は「38度線の北側に駐留したソ連軍と南側に駐留した米軍両方も占領軍」と反論していた。


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