合同参謀本部は「北のミサイル発射の兆候を事前に捕捉し、備えていた」とし、韓米情報当局がミサイルの種類などについて詳細な分析を進めていると説明した。
軍当局はこのミサイルが海上から発射された可能性があるとみて、正確な発射地点と発射プラットフォームについて分析している。
北朝鮮は昨年2月、ロシア製ミサイルをベースに開発した新型の地対艦ミサイル「パダスリ(みさご)6」の発射実験を公開した。今回の巡航ミサイルが地対艦ミサイルのパダスリ6を艦対地や艦対艦ミサイルに改良したものである可能性が取り沙汰されている。
韓国軍は通常、北朝鮮の巡航ミサイル発射については公表せず、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に抵触する弾道ミサイルの発射についてのみ発表している。
北朝鮮のミサイル発射が伝えられたのは今月8日の短距離弾道ミサイル発射以来14日ぶり。
一方、北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、北東部・清津の造船所で前日、新たに建造した5000トン級駆逐艦の進水式で、進水に失敗し駆逐艦が破損する事故が発生したと報じた。今回の巡航ミサイル発射はこの報道の直後に行われた。軍事力の強化以外にも、事故で騒然としている軍内部の雰囲気を引き締める狙いがあるとの見方も出ている。
合同参謀本部は、韓国軍は北朝鮮が誤った判断をしないよう、堅固な韓米連合防衛体制の下、北朝鮮の動向に鋭意注視しているとし、「いかなる挑発にも圧倒的に対応できる能力と態勢を維持している」と強調した。
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