「犠牲の森で 大江健三郎の死生観」の表紙(韓国大学出版協会提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
「犠牲の森で 大江健三郎の死生観」の表紙(韓国大学出版協会提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国大学出版協会は21日、「韓日大学出版交流叢書(そうしょ)」の第1巻として菊間晴子・東京大助教の「犠牲の森で 大江健三郎の死生観」の翻訳書を発刊したと発表した。

 東京大南原繁記念出版賞を受賞した同書は、ノーベル文学賞を受賞した大江健三郎の作品世界を「犠牲」というキーワードで深く掘り下げた研究書。菊間氏は作品の中に繰り返し登場する動物の霊、超越的存在としての木、自然環境のイメージを精密に分析した。

 韓国語版の翻訳は忠南大日語日文学科のユン・ヘヨン教授が手掛けた。

 韓日大学出版交流叢書は韓国と日本の大学出版部協会間で優れた出版コンテンツを交換し、両国の学問発展を図る趣旨で設けられた。

 韓国大学出版協会のシン・ソンホ理事長は、急変する出版環境の中で高等教育と出版文化の発展という大学出版の使命を果たすため、人文、社会、芸術など多様な分野の本を相互に翻訳出版する予定だと説明した。 


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