教育部集計の結果、全医大生の約43%に達する8305人が留年となり、来年度の医大教育のは行状態が懸念されている。医大生の3学年が同時に1学年となる「トリプルリング」が現実化する公算が大きくなったためだ。

11日 教育部によると、全医大生1万9475人のうち留年対象となるのは42.6%の8305人だ。一方、除籍対象は46人で0.2%に過ぎなかった。1か月以上無断欠席時に除籍処分となる学則のある医大でも学生が学期末に復学して除籍を回避したという分析が出ている。

ただし2学期まで学生が授業を拒否すれば年末に除籍対象者がさらに増えうる。医大は通常「成績警告」を3回受けると除籍になるからだ。教育部によると、今回の1学期には医大生の15.5%である3027人が「成績警告」人員に分類された。留年を避けようと1科目だけ受講申請した人員も1389人(7.1%)に達する。

教育部は「1学期の授業に参加できる対象は医大生の34.4%である6708人」とし「成績警告予想者と1科目受講者のうち、予科生は2学期に授業参加が可能であり、1学期の未履修単位を補充すれば正常進級も可能だ」とした。

これを適用すれば、1年生の中で今年留年となる1626人と来年の新入生3058人、成績警告対象などを含め、来年には最大6900人が同時に1学年となる。1科目受講申請者などの一部も留年すると仮定した数値だ。当初、トリプルリング事態を予告しながら、1万人以上が同時に1学年になりうるという予想よりは少ない数値だが、医大教育の条件上負担になる規模という評価が出ている。

大学は一応来年に入学する26学バンドルに受講申請優先権を付与するとみられる。自発的に授業を拒否中の先輩たちに彼らの学習権が侵害されないようにするためだ。教育部は「大学別の教育条件を考慮し、教育可能な水準で新入生が優先的に教育を受けることができるように大学とまめに協議していく予定」と述べた。

大学でも理論・教養授業中心の予科生の場合、大型講義や季節学期、オンライン講義などを通じて教育が可能だという評価が出ている。一方、本科生の臨床実習のための病院確保が、今後政府と大学が解決すべき課題として指摘される。現在、全国の医大40校の臨床実習定員は約2500人水準にとどまるため、教育部によると今年1学期の本科3・4年生で留年対象者は2898人であり、来年に本科3・4年生になるのは1700人余りだ。ここに軍除隊で復学する本科生まで合わせると臨床実習対象が大幅に増える見通しだ。

教育部は「留年・除籍が確定次第、大学と協力して復帰した学生が正常に教育を受けることができるように総力を尽くす計画」とした。全国40医大学長の集まりである韓国医科大学・医学専門大学院協会も「全国40の医学部は学業に復帰した学生たちの教育に専念する」と明らかにした。
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